第6回 図書部 本の総選挙 第1位 |
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藤まる 『時給 三〇〇円の死神』(双葉文庫) |
第5回 図書部 本の総選挙 第1位 |
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辻村深月『かがみの孤城』(ポプラ文庫) |
第4回 図書部 本の総選挙 第1位 |
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辻村深月『ツナグ』(新潮文庫) |
第3回 図書部 本の総選挙 第1位 |
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相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』(講談社) |
第2回 図書部 本の総選挙 第1位 |
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瀬尾まいこ 『あと少し、もう少し』(新潮文庫) |
第1回 図書部 本の総選挙 第1位 |
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ジョージ・オーウェル、高橋和久(訳)『一九八四年(新訳版)』(早川書房) |
第1位 藤まる 『時給 三〇〇円の死神』(双葉文庫) 856票
「それじゃあキミを死神として採用するね」僕はクラスメイトからとあるアルバイトに誘われる。それは、未練を残して、この世にいる"死者"たちをあの世へととどける"死神のアルバイト"だった。しかし"死者"たちと"死神"にはとある悲しい運命があって…。少しずつわかっていく"死者"の思い、クラスメイトの秘密、そして"死神"とは何なのか。あなたには、"死神のアルバイト"をしてみたいと思いますか。 byさしゃ
第2位 柳広司『ジョーカー・ゲーム』(角川文庫) 835票
若き天才たちによるスパイミステリーの短編集。"魔王"こと結城中佐が陸軍内に極秘裏に設立したスパイ養成学校"D機関"。異能のエリート達が緊迫の頭脳戦を繰り広げる。静かなる切れ者たちがトリックの裏を読み、敵を出し抜くストーリーが気持ちいい。最後に一気に紐解く感覚がもう病みつきになる! 戦時という暗い時代が舞台ながらも、その中に描かれる色鮮やかな人間の心理の交錯という独特の作品世界を、ぜひ味わってください! byAYO
第3位 菊川あすか 『君が涙を忘れる日まで。』(スターツ出版文庫) 453票
「友達を悲しませたくないから、私が我慢すればいい」という考えに対して、あなたはどんなことを思いますか。この本では、主人公がそのような悩みを解決するために、自分自身と友達、そして辛い現実と向き合います。さらに、主人公が「涙を忘れ」、「笑顔を取り戻す」ことができるようにそばにいて、話を聞く人がいます。大切な友達との向き合い方や、誰かを笑顔にするためにはどうしたらよいかを考えさせられる感動エピソードです!! byあいす
第4位 村瀬健『西由比ヶ浜駅の神様』(メディアワークス文庫) 292票
”あなたは、亡くなった人にもう一度だけ会えるとしたら、何を伝えますか?”鎌倉で起こった脱線事故で多くの死傷者が出るが、ある噂が飛び交い始めた。夜中に事故当日の電車に乗り込むと亡くなった人に、もう一度会えるというもの。しかし、助けることも現実を変えることもできない。大切な人を亡くした人が幽霊に導かれて亡くなった人と最後の再会をする。1本の電車を巡る感動作です! byきなこ
第5位 吉野万理子『劇団6年2組』(学研プラス) 171票
「うちのクラスで、芝居をやったらどうかな。」そんな言葉で始まった"6年2組"最後の3か月。悩み、協力し合い、クラスの時と物語は進んでいく。キャラクターの感情、伝えたかったこと、芝居を考える上で大切なことがきっと見つかるはず! 今年または今後、演劇をやるであろう中学部生に読んでもらいたい1冊です。あなたにはこの物語がどう伝わりましたか? そしてあなた方は何を伝え、何を残しますか? bymia
第6位 山本幸久『あたしとママのファイトな日常』(中公文庫) 139票
「ムカつく男子を一発殴りたい」そんな理由でボクシングを始めた小学4年生の風花。しかしジムの人たちと練習を重ねていくうちに、だんだんボクシングの魅力に引き込まれていく…。ボクシングを通じた人たちとの関わりのなかで成長していく風花を中心に、みんなの人間関係や仕事が良い方向にむかっていきます。ボクシングを知らない人でも分かる親子を中心とした心温まる物語です! byおもち
第7位 鴨志田一『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』(電撃文庫) 138票
図書館で出会ったのは、野生のバニーガールだった。そんな衝撃的な文からはじめるこの本。タイトルからして、どのような内容なのか想像もつかないが、中身を見てみると、そこには少し変わった青春物語がつまっている。空気を読む、という現代の習慣に囚われながらも、大切な人を守るために勇気をふりしぼる主人公。切ないような、楽しいような、読み終わったころには、あなたもそんな不思議な感情に陥っていることだろう。 byゆのみ
第8位 井上真偽『探偵が早すぎる』(講談社) 124票
「事件が起こる前に解決する」探偵、見たことありますか? 高校生の一華は、父の死により5億円の資産を相続し、その遺産のために親戚たちから命を狙われることに。一華を守るため、使用人・橋田は昔の知り合いだという探偵に事件の防止を依頼。完全犯罪化かと思われたトリックをすべて実行前に暴く!? さらに犯人(未遂)にトリックを仕掛け返してしまう!? この探偵、早すぎる!! 暑さも吹き飛ぶ爽快ミステリー、寝苦しい夜のお供にどうぞ! byまあち
第9位 新海誠『小説 すずめの戸締まり』(角川文庫) 109票
映画化もされて、大ヒットしたこの作品ですが、実は小説からできた作品なのです。映画を見たあとに、映画ではこのように描かれていたけど、小説を読むとどのように描かれているんだろうと思い読みました。とても映画で描かれていた風景などがいい感じに描かれていて文にすると、このように描くことができるのかと思いました。映画を見ていても、見ていなくてもおもしろい作品なので、ぜひ読んでください。 byかりんとう
第10位 桃戸ハル『5分後に意外な結末 ex チョコレート色のビターエンド』(学研プラス) 86票
「短くておもしろい話をいっぱい読みたい!」と思ったりしたことはないでしょうか。この本は一つのストーリーを約5分で読むことができます。そしてどれも最後の結末に衝撃があります。びっくりしたり、笑えたり、少し切なくなったり。休み時間が2つもあれば、十分に1つの話を読めますし、区切ることが簡単にできるのでスッキリします。ぜひ、読んでみてください! byいくら
※11位以下 ※順不同
汐見夏衛 『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(スターツ出版)
「あの花の咲く丘で君とまた出会えたら…」この本は一人の反抗期の少女百合が家出をし、一晩を過ごすところから始まります。しかし目が覚めたら、そこは百合の過ごしていた現代から約80年前の戦時中でした。そこは現代の生活とはかけ離れた、過酷な生活が待っていました。そこで一人の特攻隊の少年と出会います。百合がその少年と繰り広げる物語とは… byみかん
朝比奈あすか『君たちは今が世界(すべて)』(角川文庫)
学校や家庭の問題がすごくリアルに書かれており、非常に共感ができる話です。高学年になっていくにつれ、できていくクラスカーストや学級崩壊の話があり、その色々な生徒たちの葛藤がとても現実味があって面白いのと興味深い気持ちで読んでました。クラスのあの特有の悪ノリでクラスが盛り上がって流されてしまう生徒の気持ちがよく理解されています。 byくわ
宮本雅史『電池が切れるまで』(角川つばさ文庫)
この本は、命の大切さについて深く考えさせられる本です。命は人間が生きるための電池のよう、でも電池のように交換することはできません。そんな人間の中で最も大切な命には制限があります。私はゆきなちゃんという子が詩にある「命が疲れたと言うまでせいいっぱい生きよう」という言葉から、限りある命という時間を、無駄なく過ごしたいと前向きな気持ちになれるなと思いました。今ある命を大切しようと思える本です。 byうさぎ
ヨシタケシンスケ『日々臆測』(光村図書出版)
この本は、著者であるヨシタケさんの日々の臆測が1冊にまとまっているものです。ヨシタケさんの絵がくたくさん入っていて、まるで絵本のように読むことができます。内容は、軽く考えられるような憶測や、よく考えてみること、大切なことに気づかされるようなものまでバラエティー豊かです。みなさんも日々臆測してみると、なにか大切なことに気づくかもしれません。 byごはん
水野敬也『夢をかなえるゾウ0(ゼロ)』(文響社)
この本は「夢をかなえるゾウ」シリーズの第0巻です。夢のみつけ方を教えてくれるような1冊で、とても私が好きな本です。夢が見つからない人も、見つかっている人も、ぜひ読んでほしいです。難しそうに最初は思ってましたが、読み出したら止まらないです! 中学部図書館にもシリーズがそろっているので、一度は読んでほしいです! byほたるいか
ひすいこたろう『あした死ぬかもよ?』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
人生は旅と一緒で現在地、手段、目的地があります。旅では先に目的地を決め、現在地からどのように辿り着くのかを逆算し、手段を決めていきます。しかし、人生で考える殆どの方が良い学校や良い会社に入ることを目的に、人生の手段ばかり考えます。大切なのは目的です。しかし、人生の目的地を決めろと言われても、すぐにはこたえられません。だからこの本を読んでほしいです。自分は何がしたいのかが明確になる1冊になっています。 byだいせい
顎木あくみ『わたしの幸せな結婚』(富士見L文庫)
和風ファンタジー。ラブストーリー。ファンタジーとラブストーリーが一緒に楽しめる作品です。冷たいことで有名な軍人の清霞。実家で使用人以下の扱いを受けていた美世。政略結婚でつながった2人の冷たい関係から夫婦らしい関係になっていくところに注目です! しかし、妻の美世の家族の間の手が…。でも! 清霞と美世で愛を育みながら解決するところにも注目していただけたら更に楽しめると思います。 byちでん
湯本香樹実『夏の庭―The Friends』(新潮文庫)
友達のおばあさんが亡くなった。老いるってなんだろう、死ぬってなんだろう。疑問に思った少年たちは、近所のおじいさんを観察しはじめます。でも途中からは庭の雑草を抜いたり、種まきを手伝ったり…どんどん仲良くなっていく様子が微笑ましいです! 著者の言葉遊びもリアルで、少年たちの感情がダイレクトに伝わります。絶対に読んでほしい1冊です。 byすこんぶ
東野圭吾『ラプラスの魔女』(角川文庫)
ミステリ好きには読んてほしい一冊っ!断片的な話からするすると謎が溶けていく感覚がたまらなく美しい…! 作中の事件は硫化水素によって引き起こされる。「誰がそんなことをしたの?」解決に至るまでの推理、考察。たとえそれが間違っていたとしても、一発では解にたどり着ける奴なんていないという人間臭さが共感を煽る。東野圭吾特有の細かく散りばめられた伏線が繊細に絡み合う姿はまるで緻密に作られたオルゴールのようだ!この話を読み終えた時、あなたは推理の真髄にたどり着くことだろう。 byわわお
雨蛙ミドリ『オンライン! 』(角川つばさ文庫)
私はこの本が大好きで、よくこの本を読みます。この本はたくさんの巻数があって、そのなかでもすべてのベースとなっている話を紹介します。「オンライン」という小さなゲーム機がたくさんの人に配られます。そのゲームのなかで、100CP毎日稼がなければ体の一部がどんどん使えなくなってしまいます。そのなかでたくさんのイベントに主人公たちが参加して敵を倒していきます。 byしろ
有川浩『レインツリーの国』(角川文庫)
この話は、「フェアリーゲーム」という?の感想を通して出会う伸行とひとみの物語である。伸行はメールのやりとりをするについれ、ひとみと会いたいと思うようになる。しかし、ひとみにはどうしても伸行に会えない理由があって、、、。この小説は、文字も大きめだし、話し言葉なので、とても読みやすいです。普段小説を読まない人にもおすすめです。「図書館戦争」という別の小説の中にも出てくるので、その本が好きな人にもおすすめ! byだんご
白蔵盈太『義経じゃないほうの源平合戦』(文芸社文庫)
源頼朝と義経。これらの人物は誰でも聞いたことがあるだろう。この2人にはちっとも目立たない兄弟、源範頼(のりより)がいた。この人物は大事な立場にいても、タイミングが悪くパッとしない男であった。有名すぎる兄の頼朝と天才の弟の義経に挟まれてがんばっていたのだ。彼なりに、目立たず、パッとしないながらも、地味な戦いを繰り広げていた。 by meiji
夏川草介『神様のカルテ』(小学館文庫)
信州のとある病院で働く医師・栗原一止。一止 の病院は24時間365日対応で、そのうえ人手不足のため毎日忙しい生活を送っている。そんな一止のもとに、大学病院への誘いが来る。大学病院では最新の医療を学ぶことができるが、今のように患者と寄り添い治療をすることはできないと悩む。思い悩みながらも、患者や上司、パートナーら周囲の人々とともに生きてゆく一止の易しく温かい物語。 byもん
伊坂幸太郎 『チルドレン』(講談社文庫)
犯罪をおかした少年たちと面談をし、今後の対応を決める、家庭調査官の鴨居。彼は万引きで捕まったとある少年と面談をするが、付き添いで来た父親がどこかおかしい。大企業の取締役であるのに私服はジャージ、何を聞いても茶を濁す。本当に父親は「父親」なのか。とにかく自分の道を行く同僚の陣内に導かれ、鴨居は真相へと辿り着く。 byベビー
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