第2回 図書部 本の総選挙 第1位 |
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瀬尾まいこ 『あと少し、もう少し』(新潮文庫) |
第1回 図書部 本の総選挙 第1位 |
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ジョージ・オーウェル、高橋和久(訳)『一九八四年(新訳版)』(早川書房) |
第1位 瀬尾まいこ 『あと少し、もう少し』(新潮文庫) 161票
陸上部や走ることが得意な人たちが、最後の駅伝大会に向けて共に励まし合いながら練習し、本番に臨む物語です。主人公が中学生なので、共感できる部分がたくさんあります。仲間と助け合うことの大切さ、みんなで1つのことをする大変さ、大変だからこそ得られる達成感など様々なことを感じさせてくれます。心が打たれる本です。
第2位 高山一実 『トラペジウム』(KADOKAWA) 116票
「アイドルになりたい!」 女の子ならそう思ったことがあるかもしれない。この本の主人公東ゆうは「絶対にアイドルになる」という夢がある。この本の著者は乃木坂46のメンバーとして現在も活動している。アイドルだからこそ書けること、アイドルにしかかけないこと、がこの本には詰め込まれている。アイドルによるアイドルになりた子の物語。ぜひ読んでみてください!
第3位 平田オリザ 『幕が上がる』(講談社文庫) 112票
毎年地区大会止まりの弱小演劇部に新任として入ってきたのは、学生演劇の女王と言われてきた先生で……。女王によって成長を見せる富士ケ丘演劇部の青春の日々が私にとって打ち込む大切さを教えてくれました。読んだ人によって青春という思い出のエッセンスになればと思います。
第4位 辻村深月 『ハケンアニメ!』(マガジンハウス文庫) 105票
監督やプロデューサー、原画マンなど、アニメ制作に携わる人々が覇権アニメをつくるためや聖地巡礼事業を成功させるためなど、自分が関わったアニメを最高最善のものにするために奮闘しまくる物語です。自分が好きなことに全力で取り組むことのうつくしさや、気持ちをこめることの大切さを気づかせてくれる本だと思います。
第5位 永瀬隼介 『嘘と少年』(ポプラ文庫) 93票
あなたは夏になったら何をする? 海水浴? 山登り? それとも家に引きこもる?――これはとある町を舞台に繰り広げられる3人の少年の物語。あなたは物語中にちりばめられた「嘘」をいくつ見つけ出せるだろうか。何かを隠すため、何かを守るため、何かを伝えるために疲れた3人の優しい「嘘」と衝撃のライスとに、あなたはきっと、胸を突き動かされる。
第6位 佐藤まどか 『スーパーキッズ―最低で最高のボクたち』(講談社) 91票
音楽以外の才能がまったくない主人公「オレ」は地中海にある、特別な学校に転校することとなる。そこには、世界中から集められた色々な才能を持ったいわゆる「スーパーキッズ」が通う学校だった。しかし、ある日オレはクラスメイトと遠足の帰りに、ハイジャックにあう。それは、スゴイ才能の持ち主たちを誘拐する目的だった。そんな敵たちに立ち向かうスーパーキッズの感動超大作!
第7位 山田詠美 『風味絶佳』(文春文庫) 77票
内容量は6粒。かみごたえがあり、甘い味からほろ苦い味までさまざまな味がつまっています。子どもはこの味がよく分からず途中で食べなくなり、逆に大人達は苦すぎて食べられないでしょう。この「風味絶佳」の味は、中高生にしたか味わえない不思議な味です。持ち運びやすいポケットサイズで、どこかへ行きながらこれをつまみ食いしてもいいのではないでしょうか。
第8位 佐藤まどか 『一〇五度』(あすなろ書房) 59票
椅子のデザイナーを目指す少年と、スラックスを履いた椅子好き少女。人とは少し変わった味を持つ二人がチェアデザインコンペに! たくさんのトラブルがあるなか、ついに完成! その結末は? この本は、人と違った味を持っていても、自信をもって好きと言っていいと教えてくれた本です。ぜひみなさんも読んでみてください!
第9位 住野よる 『よるのばけもの』(双葉文庫) 58票
夜になると、化け物になってしまう中学生の僕。ある日、夜の学校へ忍び込んだ。そこで出会ったのは、クラスメイトの矢野さんだった。ここから始まる、本当の自分をめぐる物語。どの自分が本当の自分なのか。ぜひ、読んでみてください。
第9位 筒井康隆 『パプリカ』(新潮文庫) 58票
日本を代表する作家 筒井康隆の代表作です。精神医学研究所に勤めるノーベル賞級の研究者である千葉敦子が、他人の夢とシンクロして無意識界に侵入することができる夢探偵パプリカとなって、人格の破壊も可能なほど協力な最新型精神治療テクノロジー「DCミニ」をめぐる争奪戦をするというSFファンタジーです。夢とは何かということを考えさせてくれます。ぜひ読んでください。
※11位以下 ※順不同
瀬尾まいこ 『幸福な食卓』(講談社文庫) 36票
「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」 そんな衝撃的な主人公佐和子のお父さんのセリフから始まるこの本。佐和子の家族は少し変わっていて、お父さんを辞めるお父さん。ある事件をきっかけに別々に暮らすようになったが料理を届けにくるお母さん。頭が良いのに大学へは行かずに農業に目覚める兄。せめて私だけは普通でありたいと思う佐和子。それぞれのつながりから自分の知らないところで自分は守られていると気づかされる1冊です。
藤和彦 『国益から見たロシア入門―知られざる親日大国はアジアをめざす』(PHP新書) 17票
とても読みやすいPHP新書シリーズの1冊。ロシアの現状を歴史的背景など様々な観点から書いており、とても分かりやすく、ロシア初心者にもおすすめです。ロシアと聞くと、あまりアメリカやドイツなどのポピュラーな国に比べて情報量が少なそうですが、この本を読むと全然そんんあことはなく、情報であふれています。挿絵やグラフも多く読みやすいのでぜひ読んでみてください!
小川洋子 『博士の愛した数式』(新潮文庫) 57票
「ぼくの記憶は80分しかもたない」―記憶力を失った博士にとって、家政婦の私は常に新しい人間となる。80分ごとに初対面になる私達の間に、やがて10歳の息子が加わり、つまらなく、ぎこちない日々が、喜びと驚きにあふれたものに変わっていく。これは博士と私達を通じてつむがれる、悲しくも暖かい”愛の数式”の物語。
お股ニキ(@omatacom) 『セイバーメトリクスの落とし穴』(光文社新書) 18票
野球界には様々なセオリーや常識、概念が存在する。そしてそれらはどんどん新しいものへと移り変わっている。たとえば「スラッター」という概念。これは昨年ではあまり聞かれなかった単語だ。こういった新しい常識を「野球素人」の筆者・お股ニキが紐解いていく。筆者の主観で書かれている部分も多い。しかし、これは野球界の常識を覆す革命的な1冊なのだ。
湊かなえ 『告白』(双葉文庫) 14票
ホラーが好きな人には有名だと思います。愛する娘をなくした教師(母親)の復讐を描いた作品です。どのように教師が復讐していくのかがとても想像しにくくて面白い本です。小説推理新人賞を受賞していたり、本屋大賞にも選ばれていたり、いろんな賞にも選ばれている作品です。ぜひ読んでみてください。
香月日輪 『妖怪アパートの幽雅な日常』(講談社文庫) 17票
アニメ、マンガ化されている「妖怪アパート」シリーズ。普通の高校生稲葉夕士の日常を描いています。学校生活、アパートでの暮らし、様々な事件、周りの大人の会話、どれをとってもおもしろいです。また時折起こるもめごとを自分と違う視点で見れるのでさらにおもしろいです。ちなみに、作中での食事シーンを読むとすごくお腹がすきます(笑)
コナン・ドイル、延原謙(訳) 『シャーロック・ホームズの冒険』(新潮文庫) 16票
シャーロック・ホームズは誰でも聞いたことのある名前だと思います。彼は探偵です。ものすごい観察力で事件を解決していきます。ワトソンという相棒がいます。二人は互いに信頼しあっていて、気持ちがいいです。とてもドラマチックなところもあります。みなさんにぜひ読んでいただきたいです。
今泉忠明(監修)ほか 『おもしろい! 進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』(高橋書店) 30票
ザリガニは食べ物で体の色が変わる。シマリスのしっぽは簡単に切れるが再生はしない。こんな感じで「ざんねんないきもの」に関する雑学が紹介されています。ちょっと大げさに書かれているなぁと思うこともないこともないのですが、その分読みやすく、興味を持ちやすくなっている本です。
住野よる 『君の膵臓をたべたい』(双葉文庫) 13票
平成一の切なくいとしいラブストーリー。なんてことのない普通の学生の主人公とクラスの中心の明るいヒロイン桜良。そんな二人が1冊の本をきっかけに数奇な運命に巻き込まれていく。日常は非日常に、そして二人でつくった非日常は、いつの間にやら二人の日常に。あなたの人生観を変える1冊。あなたの日常はいつ壊れるかわからない。名前のない僕と、日常のない彼女の物語に、あなたは何度も恋して涙するかもしれない。
枯野瑛『終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか? 』(角川文庫) 24票
主人公ヴィレムが目覚めたのは、上空に浮かぶ都市<レグル・エレ>。そこで出会ったのは兵器といわれる妖精の少女たち。人間が<獣>によって滅ぼされたこの世界で、ヴィレムはかつて守れなかったものたちを思い出す。一つひとつ話を読み進めていくうちにつながっていく部分がたくさんあります。何回読んでも面白い作品です。
桃戸ハル『5分後に意外な結末ex』(学研プラス) 10票
「家に帰ると知らない女性が料理をしていた。僕に気付くと、感じのよい会釈をしてきた」。この文は、五分後に以外な結末シリーズの中の文です。1-2ページで終わり、とても読みやすい面白い話が沢山あります。一文目の話は、父と子のコミュニケーションが足りていなかったために詐欺の女が家に入っていた、という結末です。電車の待ち時間など、すきま時間に読むのにオススメです。
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