関西学院中学部図書館

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2008年度関西学院中学部通信「図書館より」

2009年3月19日発行

 太宰治、松本清張、大岡昇平、中島敦、埴谷雄高。今年2009年に生誕100周年を迎えた作家です。昨年生誕100周年を迎えた小林多喜二の『蟹工船』がブームになったことから、今年も生誕100周年を迎えた作家に注目が集まっています。

 国語の教科書に掲載されている『走れメロス』だけが太宰だと思っている生徒にとって、今年映画化される『斜陽』、『パンドラの匣』などは太宰像を更新するチャンス。

 『点と線』、『砂の器』など、ここ数年清張作品はよく映像化されていますが、今年は『ゼロの焦点』が映画化されます。社会の暗部に目を背けてはいけません。

 『俘虜記』『野火』『レイテ戦記』に描かれた戦争から復員してきた大岡は、神戸に戻ってきました。そこに描かれているのはリアリティーにあふれた身近な光景です。

 中島の『山月記』は高校の国語の教科書に収録されています。短編の『名人伝』もおすすめ。漢文のような格調高い文体を先取りしてはいかがでしょうか。

 ドストエフスキーの影響を受けた埴谷の『死霊』。この難解な小説にチャレンジする生徒は・・・。

 当たり前のことですが、同じ年生まれの作家といえども、同じ作品はありません。そこに込められたメッセージも十人十色。実に彩り豊かです。2009年、中学部に通う生徒も、いろんな本を読むことによって、いろんな色に染まっていくことを期待しています。生誕100周年を迎える作家の作品が、そのきっかけになるかもしれません。

 春休み中、残念ながら中学部図書館は蔵書点検などのため閉館しています。その分、長期貸し出しによって、生徒たちはたくさんの本を借りて帰っていることだと思います。ご家庭におきましても、生徒たちの読書生活を応援していただければ幸いに存じます。

2008年12月20日発行

 「本というものは白い紙の上に黒いインクが載っているだけのものです。でも人間はそこからイメージの世界を作り上げることができる。本を読むことは創造的な活動です。」

 「ドストエフスキーの世界」というテーマで、先日中学部にて特別授業をされた亀山郁夫先生(東京外国語大学学長)の言葉です。この冬休みも「創造的な活動」への支援を。

2008年7月18日発行

 国語、社会、数学、理科・・・。本日渡される成績表には教科名がならび、それぞれの評価が記されています。中学生が学ぶべき「知」の区分における評価です。

 総記、哲学・宗教、歴史、社会科学、自然科学・・・。中学部生ならば、このような「知」の区分も知っているはず。図書館の本の分類法である日本十進分類法です。

 図書館には、中学校の教科の枠を超えた、まだ見ぬ「知」の世界がひろがっています。その世界のなかには、必ずや自分にピッタリの「知」があるはずです。それは520建築学かも、いや140心理学かもしれません。もちろんその本を読んでみないとわかりません。
 
 夏休みも何日か図書館を開館しています。クラブのついででも構いませんので、図書館の利用、「知」の探索をお勧めいただければと思います。

関西学院中学部図書館 - 2008年度関西学院中学部通信

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